微物・繊維鑑定、分析と解析R&I
微物、繊維鑑定とは
主に痴漢被害などの捜査に用いられます。
被害者の衣服や下着の繊維が容疑者の体や持ち物に付着しているかどうかなどを分析し、犯人であるか否かの判別を行います。
数ミクロン単位の微物、繊維片の有無と、被害者の衣類のものと同一であるかという微物、繊維の調査を行うことで、犯行結果が判明します。
被害者や目撃者の証言だけでは客観性に欠ける部分も考えられますが、繊維鑑定を実施した際には、犯人であるかの特定判断が可能となります。
【事例】
現行犯逮捕をせず、微物・繊維鑑定で合理的に有罪
容疑者の手についた繊維成分を調べる「繊維鑑定」が決め手となり、電車内で女子高生の下半身を触った男が、犯行から2カ月半後に警視庁に強制わいせつ容疑で逮捕された。
痴漢は現行犯逮捕が一般的で、繊維鑑定はこれまで公判上の物証として利用されてきた。
この結果をもとにした逮捕は異例という。
満員電車での痴漢捜査は目撃者らの証言に頼ることも多いとされ、関係者は「この方法の活用は、新たな手法になるだろう」としている。
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